黒サビちゃんのお話。

木曜の夕方、会社の駐車場で仔猫を保護しました。


生後2ヶ月、黒サビ柄。
にゃーにゃーとよく鳴く、とても人懐っこい仔猫。


人懐っこい割にはまっすぐ歩けてなかったので、たまたま段ボールの空き箱(備品の空箱。我が家のおねこさまたちに遊んでもらおうと思い持って帰っていた。)に入れ、動物病院へ。





診察を受け、多少熱はあるものの健康に問題はなく元気な女の子ですとのこと。



とりあえず飼い主さんが見つかるまで我が家で暮らすことになる。


筆者は、むー様とらんらんが仔猫の頃を思い出し懐かしくなる。
黒サビちゃんはむー様とらんらんも平気なようだが、むー様とらんらんはそうはいかなかった。


むー様は半径一メートル以上近づくとしゃーしゃー威嚇。
らんらんにいたってはキャットタワーから降りてこない。




黒サビちゃんは気にせずに気ままに我が家を探検し、ご飯を食べ、筆者にぐるぐるもみちゅば。

大物だ、この子。可愛い。





筆者は心配しつつも朝になったので仕事に向かう。
昼休みに家に帰ると、やたらむー様とらんらんがリラックスしている。
母に聴くと、黒サビちゃんは脱走したまま帰ってこないらしい。




気になって仕方ないが、再び仕事に向かう 。

夕方、帰宅して諸々していると猫が喧嘩していた。
姿は見えなかった。


しばしすると、黒サビちゃんらしき鳴き声(とても大きい)が聞こえてきた。


外は夕立でびしょびしょなので、心配になった筆者は探しに行くことに。



近所の倉庫裏のタイヤと瓦が積み上げてあるあたりから声がするので、雨の中、タイヤと瓦をよっこいしょ。
泥まみれ。



しかし、いくら探してもいないのでふと上を見ると…木から降りれなくて鳴いていた\(^o^)/
灯台もとくらし。




筆者はびしょびしょ。黒サビちゃんもびしょびしょ。
一気に愛情が深まり、名前を考え始める。



しかし、母と揉めた。


そうこうしていると、動物病院から電話があり、是非飼いたいという人がいますとのこと。

なんでも、飼っていた猫が脱走して戻ってこないそうな。





ありがたやありがたや、黒サビちゃんおうちが正式に決まってありがたやと思う一方で、少し寂しくなった。

三日ほどしか一緒にいなかったが、とてもとても我が家に馴染んでいた。

新しい飼い主さんはとても優しそうな、大事にしてくれるであろうおじさまだった。

新しい飼い主さんのキャリーに黒サビちゃんを入れるときに涙がちょちょぎれそうになったよ(´;ω;`)




幸せにしてもらうのですよ、黒サビちゃん。



わたしはあなたに御名前を差し上げたかったが、別れが辛いのでやめておきました。